学部の先輩やら後輩やらと、泊まりがけで長野へ。
今回は、建築史に精通した方々との建築巡りで、いつもと違う楽しみ方が出来ました。 「松本城」 築城1504年の黒漆でまとまった渋いお城。 壁に空けられた狭間(矢や鉄砲を打つ、小さい穴)、石落とし、鉄砲玉に耐える壁の構造などの戦う為の仕様と、月見櫓などの風流な仕様を併せ持つ。 「仁科神明宮」 天照大神を主祭神とした、伊勢神宮系。 領域性をあまり感じることはなく、林の中に建立されている感じ。 杉の大木と立派な棟持ち柱は、相性が良い。 「松代象山地下壕」 戦時中、本土決戦に備え、皇室や政府機関やNHKなどを長野の山奥に移設する計画の為の地下壕。 終戦の日までの9ヶ月間で掘られ、見学出来るのは一部分だけれど、それでも相当な長さがありました。 当時の時代背景を思いながら、ひんやり涼しい地下壕を歩きました。 当然だけど、それぞれが現代建築とは違う役割を果たす為の計画だから、プロポーションもディテールも全部違う。 安曇野の美術館や松本のホールは、何だか色あせて見えた。 建築史に詳しくないけれど、戦時中建築というジャンルや特徴的な手法はあるのだろうか? そこに建築的面白みを見い出すことは不謹慎かもしれないが、興味が湧いた。
by shingodanjo
| 2010-08-14 22:43
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